結婚前に同棲するべきかどうかで悩んでいませんか。「同棲して3年、結婚の話が出ない」「同棲したら安心してしまって、逆に結婚が遠のいた気がする」。パートナーと暮らし始めたカップルから、こうした声をよく聞きます。ネットで検索すると「同棲すると破局する確率が高い」という記事も目に入り、不安になる方も多いはずです。

結論から言うと、公的な統計・学術データを見る限り、同棲経験は結婚を遠ざける要因ではありません。ただし、同棲さえすれば結婚に近づくというのも誤りです。本記事では信頼できる統計データをもとに、同棲と結婚の本当の関係を検証します。

「結婚前に同棲」は今どれくらい一般的か(前提のリセット)

同棲経験率は男性6.4%・女性8.2%という現実

「今どき同棲なんて当たり前」というイメージを持っている方は多いはずですが、統計上はそう言い切れません。

国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)によると、18〜34歳の未婚者のうち同棲を経験したことがある人は男性6.4%・女性8.2%です(※1)。これは過去の同棲経験と現在同棲中の人を合わせた割合です。年代を絞って見ても、25〜29歳で男性10.9%・女性12.9%、30〜34歳で男性9.1%・女性15.1%と、女性で最も高い30代前半でも6人に1人に届きません(※1)。

ネット上でよく見かける「同棲経験者は6割」といった数字は、多くが特定のマッチングアプリ利用者やSNSアンケートなど、母集団が偏った私的調査に基づくものです。公的統計が示す実態は、そこまで多数派ではないというのが正しい前提です。

25〜34歳でも「多数派」にはならない

同棲経験率が最も高い30代前半女性でも15.1%です。つまり、同棲している・していたことは、それ自体が特別でも、逆に「みんなやっているから当然」でもありません。

だい
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実際にカウンセリングをしていて感じるのは、同棲している会員さんも「みんなやってるから」という感覚ではなく、それぞれの事情があって選んでいるということです。同棲は特別なことでも、必須のことでもありません。

「同棲すれば結婚できる」のか「結婚が遠のく」のか―ネットの”破局率”を検証する

「破局率3〜6割」という数字の出どころを疑う

「同棲カップルの3割から6割は破局する」といった記事を見たことがある方は多いはずです。しかし、こうした数字の多くは、実施主体やサンプル数が記事ごとに食い違っていたり、そもそも調査主体が明記されていなかったりします。

独立した第三者が検証できない私的アンケートを根拠にした情報は、統計として扱うべきではありません。根拠を確認できない数字で不安になる必要はないというのが、まず押さえておきたいポイントです。

内閣府の分析が示す逆の結果

一方、これとは逆の結果を示す学術研究もあります。内閣府経済社会総合研究所の学術誌『経済分析』第211号(2025年)に掲載された、内藤朋枝・八代尚宏両氏の論文「結婚前同棲関係が結婚行動に及ぼす影響の経済分析」です。この論文では、ネットの通説とは逆に、同棲経験がある方が結婚確率は高いという結果が示されています(※2)。

同論文の分析では、25〜34歳女性について、同棲経験がある人の結婚確率は同棲経験がない人と比べて29.4%高くなっています(※2)。試算では、分析対象の女性全員が同棲した場合の結婚確率は72%、全員が同棲しなかった場合は38%と、約2倍近い差になるとしています(※2)。また、既婚者のうち結婚前に同棲を経験した人の比率は25.2%、同棲期間は平均27.1ヶ月・中央値は約1年で、その約6割が同棲開始から1年以内に結婚に至っています(※2)。

つまり「同棲すると結婚が遠のく」という通説は、少なくとも公的な学術分析からは裏付けられていません

データが示す本当の分かれ目―同棲期間の長さではなく「意思確認」の有無

「同時性バイアス」という論文自身の留保

ここで見落としてはいけないのが、この論文自身が「結果を過大評価してはいけない」と釘を刺している点です。

論文は、同棲関係に入る場合はもともと将来ある程度まで結婚を前提としているケースが多いと指摘しています。そのため、結婚確率が高いのは同棲そのものの効果ではなく、結婚前提で同棲に入った人ほど結婚に至りやすいという逆方向の因果である可能性が高いと明記しています(※2)。これは「同時性バイアス」と呼ばれる分析上の留保です。

言い換えると、同棲は結婚の保証にはなりません。保証になるのは、同棲を始める前後で「結婚する意思があるかどうか」を確認し、期限をすり合わせられているかどうかです。同棲期間の長さで一喜一憂するより、意思確認ができているかを点検する方がよほど本質的ということです。

婚活の交際期間データが示す「速さ」の理由

この構造は、婚活の世界でも同じように現れます。

IBJの「成婚白書2024年度版」によると、初婚の成婚者の交際日数の中央値は女性129日・男性131日で、交際開始から200日以内に約9割が成婚退会しています(※3)。婚活という場は、最初から結婚前提であることが共有されているため、意思決定が速いのです。

これは、以下の記事でも触れた「前提の有無が分かれ目になる」という構造と同じです。また、期間の長さそのものではなく意思確認のタイミングが重要だという点も、下記の記事で解説した内容と共通しています。


結婚前提で付き合うとは?続かない理由とデータで見る現実

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交際期間が長い=結婚できる、ではない|平均と決断のリアル

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だい
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match+meの会員さんからよく聞くのが、「同棲していたパートナーとは結局結婚の話が進まないまま別れた」という経験談です。同棲していたこと自体は無駄ではないと思いますが、意思確認をしないまま時間だけが過ぎるパターンは本当に多いと感じます。

同棲から結婚へ進むために見極めたい視点

3つのチェックポイント

自分たちの同棲が結婚に向かっているかどうかは、以下の3点で点検できます。

  • 同棲を始めた時点で、結婚について具体的な話をしたか
  • 「いつまでに結婚の話を詰めるか」という期限を、二人で共有できているか
  • 家事やお金の価値観のすり合わせが、実際に進んでいるか

内閣府の同分析では、同棲経験が結婚後の家事分担の平等化にプラスに働くという知見も示されています(※2)。同棲を「試す期間」として機能させられているカップルは、結婚後の関係性にも良い影響が出やすいということです。

「なんとなく同棲」は変わらない

一方で、正直に言うと、「なんとなく始まった同棲」は、そのまま何年経っても「なんとなく」のままであることがほとんどです。

意思確認をしないまま同棲を続けても、時間の経過が自動的に結婚への意思を生み出すわけではありません。むしろ同棲という安定した状態に慣れてしまうことで、結婚について話し合う機会そのものが失われていくケースの方が多いのが現実です。

もし、この意思確認の仕組みを自分たちだけで作るのが難しいと感じるなら、外部の力を借りるという選択肢もあります。match+meの公式LINEでは、今のパートナーシップの状況を踏まえた無料相談を受け付けています。

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まとめ:同棲を「結婚の練習」で終わらせないために

同棲は、結婚を遠ざける要因でも、結婚を保証する魔法でもありません。データが示しているのは、同棲から結婚に進むかどうかを分けるのは、期間の長さではなく「意思確認の有無」だという事実です。

とはいえ、この意思確認の仕組みを、忙しい日常の中で自分たちだけで作り続けるのは簡単ではありません。「なんとなく」のまま何年も過ごしてしまうカップルがいるのも事実です。

だい
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正直に言うと、20代でmatch+meを立ち上げて気づいたのは、結婚に対する意思確認の仕組みを最初から持っている婚活と、自分たちで手探りで作らなければいけない同棲では、進むスピードがまったく違うということです。

結婚相談所という選択肢は、同棲というプロセスを経なくても、会員規約や独身証明書によって「結婚前提であること」が最初から制度として担保されている場です。match+meはIBJ正規加盟の結婚相談所として、月1万円前後からという負担の少ない料金で、20代オーナーが同世代の目線でサポートしています

同棲でも婚活でも、大切なのは期間の長さではなく意思確認です。今の関係が「なんとなく」のまま止まっていると感じたら、一度立ち止まって整理してみてください。

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参考文献

本記事の統計データは執筆時点(2026年7月)の公開情報に基づいています。最新の数値は各出典元をご確認ください。

  1. 第16回出生動向基本調査 結果の概要
  2. 結婚前同棲関係が結婚行動に及ぼす影響の経済分析
  3. 成婚白書 2024年度版