「結婚にメリットってあるのかな」と検索した時点で、あなたはもう半分迷っています。結婚したい気持ちはあるのに、踏み切れない。マッチングアプリにも少し疲れた。そんな状態のはずです。

この記事では、感情論や脅し文句ではなく、国がおこなった調査データだけを使って、結婚のメリットとデメリットを両面から提示します。結論を出すのは、最後まで読んだあなた自身です。

結婚は全員の正解ではありません。ただ、データを見ずに「なんとなく不安だから」で立ち止まるのは、いちばんもったいない。まずは事実から見ていきましょう。

結局、結婚にメリットを感じている人はどれくらいいるのか(当事者データ)

未婚者の約8割が「いずれ結婚するつもり」

結論から言うと、結婚を望む人は今でも圧倒的多数派です。国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)によると、18〜34歳の未婚者で「いずれ結婚するつもり」と答えた人は、男性81.4%・女性84.3%にのぼります(※1)。

この数字が意味するのは、あなたの「結婚したいけど迷っている」という感覚が、特殊でも弱気でもないということです。SNSを開けば「結婚しない人生も自由でいい」という声が目立ちますが、それはあくまで一部の発信が大きく見えているだけ。実際の当事者の8割は、いずれ結婚する前提で生きています。

たとえば、友人の結婚式に出て帰り道に少し焦りを感じたことがある。年末に実家へ帰って親の顔を見た瞬間、何も言われていないのに胸がざわついた。そういう場面で湧く感情は、あなた個人の弱さではなく、多数派が共有している自然な感覚です。

だい
だい

実際にカウンセリングしていると、「自分だけ結婚に焦ってるんじゃないか」って不安そうに話す人がほんとに多いです。でもデータ見れば8割が同じこと思ってる。まずそこで安心してほしいんですよね。

結婚の利点トップは「お金」ではなく「心の置きどころ」

では、結婚した人・したい人は何にメリットを感じているのか。ここも公的データではっきりしています。

同調査で「結婚することの利点」を聞くと、トップは性別で分かれます。男性は「精神的な安らぎの場が得られる」が33.8%で1位。女性は「自分の子どもや家族をもてる」が39.4%で1位、男性の同じ項目は31.1%でした(※1)。

注目すべきは、男女どちらのトップも「お金が得だから」ではないという点です。経済的なメリットを期待して結婚する、という人がいちばん多いわけではありません。多くの人が求めているのは、帰る場所がある安心感や、自分の家族をつくるという選択肢です。

結婚に迷う人がよく口にする「経済的にやっていけるか不安」という悩みは大事ですが、当事者データを見ると、結婚の本丸はもっと心の側にあります。

結婚の具体的なメリット【精神・経済・社会・健康】

精神面:自分の状態を分かってくれる相手がいる

結婚の最大のメリットは、精神的な安心です。前述のとおり、男性が結婚の利点トップに挙げたのが「精神的な安らぎの場」でした。これは数字以前に、生活の手触りの話です。

たとえば、仕事で理不尽な目に遭った日。一人暮らしなら、コンビニ飯を食べてそのまま眠るだけで、誰にも話さず一日が終わります。それが何年も続くと、「自分のことを日常的に分かっている人がいない」状態が当たり前になっていきます。

配偶者がいる生活は、その日あったことを一言こぼせる相手が同じ家にいるということです。劇的な何かではなく、こういう細部の積み重ねが「安らぎの場」の正体です。

孤独感が減ることのメリットは確かにあります。ただし「結婚すれば孤独はゼロになる」とは言いません。相手がいても孤独を感じる人もいます。ここは数値で断定せず、正直に「傾向としてプラスに働きやすい」と捉えてください。

経済面:制度上の優遇がある場合があるが、過信はしない

経済面では、世帯としての資産形成がしやすくなる側面があります。家賃や光熱費といった固定費を二人で分担できれば、一人あたりの生活コストは下がりやすい。共働きであれば、世帯収入も単純に増えます。

たとえば、家賃9万円のワンルームに一人で住むより、12万円の2人暮らし向け物件を折半したほうが、一人あたりの負担は軽くなり生活の質は上がる、というのはよくある話です。

配偶者に関わる税・社会保険まわりには、制度上の優遇がある場合があります。ただし、控除の条件や金額は働き方や収入によって変わり、近年は制度自体の見直しも続いています。「結婚すれば必ず税金が得になる」という単純な話ではありません。具体的な損得は、自分の収入と相手の収入を前提に、最新の制度で確認してください。ここは断定を避けます。

だい
だい

「結婚って金銭的に得なんですか?」ってよく聞かれるんですけど、正直そこを一番の理由にしてる人ほど続かない印象があります。お金は結果としてついてくる部分で、入口の動機にするものではないかなと。

家族・健康面:子どもや家族を持つという「選択肢」を得る

女性が結婚の利点トップに挙げたのが「自分の子どもや家族をもてる」39.4%、男性も同項目が31.1%でした(※1)。結婚は、子どもや家族を持つという選択肢を現実的なものにします。

ここで誠実に言っておきたいのは、結婚=子ども、ではないということです。子どもを持たない夫婦は当たり前にいますし、それは何ひとつ劣った選択ではありません。結婚が広げるのは「選択肢」であって、義務ではありません。子どもを持つかどうかは、結婚した後にパートナーと決めていくことです。

健康面でも結婚にプラスの傾向を指摘する研究はありますが、個人差が大きく、ここで数値を断定はしません。生活リズムが整いやすい、食事が改善されやすいといった副次的な効果が「人によっては」ある、という程度に受け取ってください。たとえば一人だと深夜のカップ麺で済ませていた食事が、二人だと自然と整っていく、という変化はよく聞きます。

正直に言う、結婚のデメリットと「独身の自由」という利点

独身最大の利点は「行動や生き方が自由」

ここからは、結婚を勧める立場として都合の悪いデータも、隠さず出します。

同じ出生動向基本調査で「独身でいることの利点」を聞くと、トップは「行動や生き方が自由」で男性70.6%・女性78.7%でした(※1)。独身の自由は、気のせいでも強がりでもなく、当事者の7〜8割が実感している本物の利点です。

休日に何時に起きても誰にも言われない。急に思い立って一人で旅行に行ける。貯金を全部趣味につぎ込んでも、給料を自己投資に回しても、誰の同意もいらない。金曜の夜に「明日は一日ゲームする」と決めて本当にそうできる。この自由は、結婚すると確実に一定量手放すことになります。

だい
だい

独身の自由を「そんなの大したことない」って否定してくる結婚相談所は、僕は信用しないほうがいいと思ってます。自由は本物の価値です。それを認めた上で、それでも結婚を選ぶ理由があるかを一緒に考えるのが、誠実なカウンセリングだと思っています。

結婚のデメリット:自由・お金・時間・責任の制約

結婚のデメリットを、正直に表で整理します。

制約の種類 具体的にどう変わるか
自由の制約 一人で完結していた意思決定に、相手との相談・合意が必要になる
お金の制約 大きな出費を独断で決めにくくなる。家計を共有する場面が増える
時間の制約 自分の時間配分に、相手やパートナーシップの時間が組み込まれる
責任の制約 相手の人生や生活に対する継続的な責任が発生する

たとえば、転職や引っ越しを「自分の判断だけ」で即決できなくなる。欲しい高額なものを買う前に一呼吸おいて相談するようになる。こうした制約は、人によっては窮屈に感じます。

はっきり言うと、自由を1ミリも手放したくない人にとって、結婚は割に合わない選択かもしれません。ここで無理に背中を押すつもりはありません。デメリットを直視した上で「それでも欲しいものがある」と思えるかどうかが、判断の分かれ目です。

独身を選んだ人が、後から向き合うもの

一方で、独身の自由には、すぐには見えにくい性質があります。それは「決めて選んだ独身」と「決めないまま流れた独身」では、後からの感じ方がまったく違うということです。

ここは脅しでも数値の断定でもなく、現場の実感として書きます。自分の意思で「自分は独身でいく」と選んだ人は、その自由を堂々と楽しんでいます。問題は、結婚したい気持ちはあるのに行動せず、気づいたら年だけ重ねていた、という流され方です。後者は「自由を選んだ」のではなく「決断を先延ばしにした」結果であり、自由とは似て非なるものです。

たとえば、毎年「来年こそは婚活しよう」と思いながら、忙しさを理由に一度も動かないまま数年が過ぎる。これは自由を満喫しているのではなく、判断を保留し続けているだけです。独身を選ぶのは立派な選択です。ただ、選んでいないのに独身が続いているなら、それは一度立ち止まって考える価値があります。

メリットもデメリットもある。じゃあ、迷うあなたはどう決めるか

迷う人が動けない本当の理由は「出会いの環境」

ここまでメリットとデメリットを両面で見てきました。では、結婚したい気持ちがあるのに動けない人は、いったい何が足りないのか。これも公的データに答えがあります。

独身者に「独身でいる理由」を聞くと、25〜34歳でトップに来るのが「適当な相手にまだめぐり会わないから」で男性43.3%・女性48.1%でした(※1)。覚悟が足りないからでも、結婚願望が薄いからでもありません。足りないのは、出会いの環境ただ一つです。

つまり、多くの人の迷いの正体は「結婚すべきか否か」という哲学的な悩みではなく、「いい相手にめぐり会える環境にいないから決められない」という、極めて現実的な構造の問題です。

だい
だい

「自分は結婚に向いてないのかも」って落ち込んでる人、めちゃくちゃ多いです。でも話を聞くと、向き不向き以前に、まともに出会える環境にそもそも身を置いてないだけ、というケースがほとんどなんですよね。

結婚の意思はあるのに、環境が足りないだけ

結婚の意思はある(約8割)。でも、いい相手にめぐり会えていない(独身理由の1位)。この二つを並べると、迷う人の状態がくっきり見えてきます。意思はあるのに、環境がない。これが正体です。

マッチングアプリに疲れた、というのも根は同じです。アプリが悪いのではなく、真剣度がバラバラな相手が混在する環境では、まじめに結婚を考える人ほど消耗します。問題は意思でも能力でもなく、環境設計です。自分の婚活が今どの層でつまずいているのかを整理したい人は、こちらも参考になります。


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メリットを取りに行けるかは、環境を作れるかで決まる

結論です。結婚のメリットを実際に手にできるかどうかは、覚悟の量ではなく「動ける環境を作れるか」で決まります。これは精神論ではなく、環境を整えた人がどう進んでいるかというデータが裏付けています。

まず、結婚相談所という環境に身を置く20代が、ここ数年で急増しています。IBJ「2024年度版 成婚白書」によると、結婚相談所への新規入会者数は2019年比で、20代男性が336.4%増(約3.3倍)・20代女性が195.9%増と大きく伸びています(※2)。「相談所は焦った人が最後に行く場所」というイメージは、もう実態と合っていません。同世代が普通に選ぶ環境になっています。

そして、その環境の中で結果を出している人には、はっきりした共通点があります。同白書では、成婚して退会した人は、途中で退会した人よりお見合い件数が多いというデータが出ています。成婚した男性は平均12件・退会した男性は3件(約4倍)、成婚した女性は10件・退会した女性は4件(約2.5倍)でした(※2)。覚悟の差というより、環境の中でちゃんと動けたかどうかの差です。

さらに、決める人は決めるのも早い。同白書では、交際開始から200日(約半年)以内に約9割が成婚退会しています(※2)。環境さえ整えば、結婚は何年も悩み続けるものではなく、半年で形になっている人が大多数だということです。

整理すると、迷いの正体は環境の欠如であり、環境を整えた人は特別な覚悟を持っていたわけではなく、「動ける場所」を得て前に進んでいる、ということです。

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結婚のメリット・デメリットに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 結婚にメリットがないと感じるのはなぜですか?

いい相手にまだ出会えていないから、というのが最大の理由です。独身でいる理由のトップが「適当な相手にめぐり会わない」(25〜34歳 男性43.3%・女性48.1%)だったとおり、メリットを感じられないのは、メリットを感じさせてくれる相手がまだ目の前にいないだけ、というケースがほとんどです。「メリットがないから動かない」のではなく「動いて出会えていないからメリットを感じられない」。順番が逆になっていないか、一度確認してみてください。

Q2. 結婚はお金の面で得ですか、損ですか?

ここは断定を避けます。固定費を分担できる、世帯収入が増えるといったプラス面はありますが、制度上の優遇は働き方や収入で変わり、最新制度の確認が必要です。そして当事者データが示すとおり、結婚の利点トップは男女ともお金ではなく「精神的な安らぎ」「家族を持てること」でした。お金は判断材料の一つですが、本丸ではありません。

Q3. 20代と30代で結婚のメリットは変わりますか?

変わります。ざっくり言えば、20代は「選択肢の広さ」が武器で、30代は「意思決定の早さ」が武器です。どちらが有利という単純な話ではなく、年代によって戦い方が違うということです。詳しくは下記の記事で整理しています。


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まとめ

公的データを両面から見てきました。未婚者の約8割が結婚を望む一方で、独身の自由も7〜8割が実感する本物の利点です。結婚は全員の正解ではありません。ただ、独身でいる理由の1位は「いい相手にめぐり会わない」こと。つまり、多くの人に足りないのは結婚への覚悟ではなく、めぐり会える環境のほうです。迷っているなら、結論を急ぐ前に、まず自分が今どんな環境にいるかを見直してみてください。結婚相談所という環境の中身を知りたい人は、こちらもどうぞ。


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