結婚が決まった。本当はうれしいはずなのに、ふとした瞬間に「この人で本当にいいのかな」と胸がざわつく。誰にも言えないこの感覚に、自分はおかしいんじゃないかと不安になっていませんか。結論から言うと、その不安は異常でも決断ミスのサインでもありません。幸せなはずなのに不安になるのは、結婚という決断が「現実」になった証拠です。この記事では、マリッジブルーとは何か、男女で違う原因、そして一人で抱え込まない乗り越え方を、データと結婚相談所の現場視点から解説します。
この記事の目次
マリッジブルーとは?「結婚前の不安」の正体
結婚を前にした不安・憂うつ状態のこと
マリッジブルーとは、結婚を目前にして感じる不安・憂うつ・気分の落ち込みを指す言葉です。結婚式や入籍が近づくにつれて「本当にこの選択でいいのか」「自分にやっていけるのか」と気持ちが沈んでしまう状態を、広くこう呼びます。
ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。マリッジブルーは医学的な病気や正式な診断名ではありません。あくまで結婚前の心理状態を表す通称です。だからこそ「治療しなきゃいけない異常事態」と捉える必要はありません。ただし、気分の落ち込みが長く続いたり、眠れない・食べられないなど日常生活に支障が出る場合は、心の専門家に相談する判断も持っておいてください。
「幸せなのに不安」は決断ミスのサインではない
多くの人が誤解しているのが、「不安になる=この結婚は間違いかもしれない」という解釈です。これは大きな勘違いです。
不安が出てくるのは、結婚という選択を本気で受け止めているからです。どうでもいい決断には人は悩みません。仕事を辞めるとき、引っ越しを決めるとき、人生の大きな決断の前には必ず不安がついてきます。結婚前の不安は、あなたがその決断と真剣に向き合っている証拠であって、相手を間違えた証拠ではないのです。
マリッジブルーは異常じゃない|経験率データで見る実態
「自分だけおかしいのか?」への答え
この記事を読んでいる人の本音はおそらく一つ。「こんなに不安になるのは自分だけなのか?」です。先に答えを言います。あなただけเではありません。マリッジブルーは男女問わず珍しいものではないのです。
ただ、ここは忖度なく正直に書きます。マリッジブルーには国の公的統計が存在しません。世に出ている数字はすべて民間企業による小規模なアンケート調査で、調査によって結果に大きな幅があります。
調査ごとに数字はバラバラ。だから断定しない
実際に、信頼できる2つの調査を並べると数字はこれだけ違います。
| 調査 | 調査主体 | 対象 | 男性の経験率 | 女性の経験率 |
|---|---|---|---|---|
| Awarefy(旧Hakali)調査(※1) | 株式会社Hakali | 直近5年以内に結婚した男女209人 | 34.0% | 42.3% |
| ハッピーメール調査(※2) | 株式会社アイベック | 既婚男女200人 | 約68% | 約66% |
同じ「マリッジブルー」を聞いているのに、経験率が2倍近く違います。これは調査対象の選び方や質問の聞き方が異なるためで、どちらか一方が正しいというものではありません。
だからこの記事では「○割が必ず経験する」とは断定しません。言えるのは、どの調査でも男女ともに3〜7割という決して少なくない人が経験している、という傾向です。つまり、結婚前に不安を抱えるのは特別なことではなく、ごくありふれた反応だということです。
だい
「みんな〇割が経験してます」と言い切るメディアは多いですが、現場の人間としては誠実じゃないと思っています。数字はあくまで参考。大事なのは「あなたが異常なわけではない」という事実のほうです。
マリッジブルーの原因|男女で違う「不安の中身」
マリッジブルーは男女で「何に不安を感じるか」の中身が違います。原因を言葉にできると、それだけで気持ちはかなり整理されます。
男性に多い原因|自由と責任
男性のマリッジブルーで目立つのは、「これまでの自由が無くなる」不安です。
ハッピーメールの調査でも、男性がマリッジブルーになった原因の1位は「自由がなくなることへの不安」でした(※2)。一人の時間、趣味、自分のペースで使えるお金。それらが結婚で制限されるのではという感覚です。加えて、「家庭を経済的に支えられるのか」という責任の重さも、男性特有の不安として現れやすい傾向があります。
ここで大事なのは、これは相手が嫌いになったわけではないということです。生活の主導権が変わることへの戸惑いであって、愛情の問題とは別の話です。
女性に多い原因|環境の変化と将来
女性のマリッジブルーで多いのは、結婚に伴う「環境の変化」への不安です。
Awarefy(旧Hakali)の調査では、女性の要因1位は「結婚に伴う住む場所や仕事上の変化」でした(※1)。住む場所、仕事の継続、苗字が変わること。結婚で生活そのものが大きく動くのは、統計的にも女性側に偏りやすいのが現実です。さらに「この人と本当にやっていけるのか」という相手や将来への不安も重なります。
男女どちらにも共通して言えるのは、不安の正体を言語化することが対処の第一歩だということ。「なんとなく不安」のままだと、不安は無限に大きく感じられます。
だい
カウンセリングで「何が不安ですか?」と一緒に書き出していくと、「あ、私が怖かったのはこれだったんだ」と表情が変わる瞬間があります。漠然とした不安に名前をつけるだけで、半分は解決すると思っています。
マリッジブルーの乗り越え方|一人で抱えないのが正解
自分でできること|言語化・気分転換・期限を区切る
まず自分でできる対処から。やることはシンプルです。
- 不安を書き出して言語化する:頭の中で渦巻く不安を紙やスマホに書き出す。正体がわかれば対処できます。
- 意識的に気分転換する:結婚準備に追われすぎず、好きなことに時間を使う。心の余裕が判断力を取り戻します。
- 「一過性のもの」と知っておく:マリッジブルーの多くは、結婚式や入籍を境に和らぐ一過性の反応です。
実際、ハッピーメールの調査でも、マリッジブルーが続く期間は男女ともに「1ヶ月以内」がほとんどでした(※2)。今の不安は、おそらく一生続くものではありません。
ただし繰り返しになりますが、気分の落ち込みが何ヶ月も続いたり、日常生活に支障が出るほどなら、それはマリッジブルーの範囲を超えている可能性があります。その場合は無理せず専門家に相談してください。
それでも消えない不安は「第三者」に話す
自分で整理してもモヤモヤが消えない。そんなときの正解は、一人で抱え込まず、信頼できる第三者に話すことです。
ここで一つ落とし穴があります。多くの人は「不安なら相手に直接話せばいい」と考えますが、マリッジブルーの不安は相手本人には言いにくいものが多いのです。「あなたとの将来が少し不安」なんて、相手を傷つけそうで言えません。だからこそ、利害から一歩引いた第三者の存在が効いてきます。
友人でもカウンセラーでもいい。中でも、結婚を専門に見てきた仲人やカウンセラーのような伴走者は、同じような不安を何度も見てきています。「それ、みんな通る道ですよ」の一言で、抱えていた不安がふっと軽くなることは珍しくありません。
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迷いながら決めるのが普通|データが示す事実
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結婚相談所IBJの成婚白書2024によると、成婚した人は退会した人に比べて、お見合いの数が男性で約4倍、女性で約2.5倍多いという結果が出ています(※3)。これは何を意味するか。うまくいった人ほど、たくさんの人と会い、迷いながら、回数を重ねて納得して決めているということです。一発で迷いなく決めた人が成婚しているわけではないのです。
さらに、交際を始めてから200日以内に約9割が成婚に至っています(※3)。つまり多くの人が、不安を抱えながらも、半年ほどで「この人だ」と決断している。迷うことと、決めることは両立するのです。
不安を整理する場所を持っておく
僕は20代で結婚相談所を立ち上げて、たくさんの「この人で合っているのか」という相談を受けてきました。そこで気づいたのは、不安そのものをなくすことより、不安を一緒に整理してくれる第三者がいるかどうかで、決断のしやすさが大きく変わるということです。
だい
「結婚していいか分からなくて」と相談に来た人の多くは、答えを出してほしいわけじゃないんです。ただ話を聞いて、頭の中を一緒に整理してほしい。第三者がいるだけで「あ、私は前に進みたいんだ」と自分で気づける。決めるのはいつも本人です。
match+meはIBJ正規加盟の結婚相談所として、こうした成婚前後の不安に伴走しています。「入会してください」と背中を押すのではなく、まずは不安を吐き出して整理する場所として使ってもらえれば十分です。手の届きやすい料金水準で、20代の同世代オーナーが同じ目線で話を聞きます。決断を急がせることはしません。
不安は、一人で抱えるほど大きくなります。誰かに話すだけで景色が変わることもあります。
まとめ
マリッジブルーとは、結婚を前にした不安や憂うつのことで、病気ではありません。幸せなのに不安なのは、決断と真剣に向き合っている証拠です。男女で不安の中身は違いますが、共通する対処は「言語化すること」と「一人で抱え込まないこと」。そして、相手には言えない不安こそ、第三者に話す価値があります。あなたの不安は、異常ではありません。
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だい
結婚相談所をやっていると「不安があるのは相手が違うからですか?」と聞かれることが本当に多いです。でも僕の感覚だと、不安が出る人ほど結婚をちゃんと考えている人。むしろ何も感じない人のほうが心配になります。