結婚願望とは何なのか——「結婚願望 ある/ない」で検索してこの記事にたどり着いた人も多いはずです。友人の結婚報告に心がざわついたり、「結婚願望ないの?」と聞かれて答えに詰まったりした経験がある人もいるでしょう。実は、その二択で悩む必要はありません。国の調査データを見ると、あなたが感じている「ない」は、結婚そのものへの願望の欠如ではなく、特定の条件への懸念であるケースが大半です。この記事では、公的データをもとに、あなたの結婚願望の正体を一緒に診断していきます。
この記事の目次
そもそも「結婚願望」とは?2つの意味とデータで見る実際の分布
結婚願望には「人生設計としての願望」と「相手ありきの願望」がある
結婚願望という言葉は、実は2つの異なる意味を持っています。ひとつは「人生の選択肢として結婚を組み込みたい」という人生設計としての願望。もうひとつは「この人と一緒にいたいから結婚したい」という、特定の相手への愛情から生まれる願望です。
多くの人が「結婚願望がない」と口にするとき、実際に欠けているのは前者ではなく後者、つまり「今、一緒になりたいと思える相手がいない」という状態です。ここを混同したまま「自分には結婚願望がない」と結論づけてしまうと、本来ある願望まで見えなくなってしまいます。結婚願望の有無を診断する前に、まずどちらの意味で「ない」と感じているのかを分けて考えることが出発点です。
内閣府データで見る「結婚意思あり/なし」の実際の分布
では、実際に結婚を望む人はどれくらいいるのか。内閣府男女共同参画局の「令和4年版男女共同参画白書」(原データ:令和3年度内閣府委託調査「人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査」)によると、未婚者の結婚意思は以下の分布です(※1)。
| 年代・性別 | 結婚意思あり | 結婚意思なし |
|---|---|---|
| 20代女性 | 64.6% | 14.0% |
| 20代男性 | 54.4% | 19.3% |
| 30代女性 | 46.4% | 25.4% |
| 30代男性 | 46.4% | 26.5% |
ここで注目してほしいのは、どの年代・性別を見ても「あり」と「なし」を足しても100%にならないという点です。20代女性なら残り21.4%、30代男性なら残り27.1%が、はっきり「ある」とも「ない」とも言い切っていません。つまり「わからない」というポジションは、決して少数派ではなく、むしろ2〜3割という一定のボリュームを占める普通の状態です。二択で自分を無理に分類する必要はないというのが、データから読み取れる最初の事実です。
「結婚願望がない」と思う理由の正体を公的データで診断する
「結婚したくない理由」を公的データで分解する
「結婚願望がない」と感じる人の内訳を、同じ内閣府調査の「結婚したくない理由」から見てみます(※1)。
| 理由 | 女性 | 男性 |
|---|---|---|
| 仕事・家事・育児・介護を背負うことになるから | 38.6% | 23.3% |
| 名字が変わるのが嫌だから | 25.6% | 11.1% |
女性の場合、トップ2の理由だけで6割を超えます。これは「結婚という制度そのものが嫌」なのではなく、「結婚に付随する特定の負担・条件」への懸念だということです。名字が変わる、家事や介護の負担が偏るといった項目は、いずれも相手選びやパートナーとの合意形成次第で状況が変わりうるものです。
自分はどの懸念に近いか、内省チェックリスト
自分の「ない」がどこから来ているのか、以下のチェックリストで一度整理してみてください。
- 家事・育児・介護の負担が自分だけに偏りそうで不安がある
- 名字が変わることや、それに伴う手続き・アイデンティティの変化に抵抗がある
- 経済的に自立できなくなることへの不安がある
- 自由な時間や生き方を制限されることへの抵抗がある
- そもそも「一緒にいたい」と思える相手にまだ出会っていない
当てはまる項目があるなら、それは「結婚願望がない」のではなく「特定の条件・不安に対する反応」です。そしてこれらの多くは、相手との対話や環境の選び方次第で解消可能な懸念です。結婚のメリット・デメリットを客観的なデータで整理し直したい人は、こちらの記事も判断材料になります。
「結婚したい」理由にも男女差がある——本音のズレを知る
結婚したい理由トップは、男女とも「好きな人と暮らしたい」
反対に「結婚したい理由」も見ておきます。同調査によると、20〜30代で最も多いのは「好きな人と一緒に生活したいから」で女性51.4%・男性52.7%とほぼ同水準でした(※1)。ここは男女で大きな差がありません。
2位以下は男女で方向性が分かれる
一方、2位以下の理由には明確な差があります。「経済的な安定を得たいから」は女性17.0%に対し男性7.4%、「子どもが欲しいから」は女性26.9%に対し男性19.9%でした(※1)。
女性は結婚に「経済的な安定」と「子どもを持つこと」をセットで期待する傾向がやや強くあります。対して男性は、「好きな人と暮らす」という部分に理由が集中しやすい傾向が見られます。これは結婚願望の「強さ」の差ではなく「方向性」の差です。自分がパートナーに何を求めているのかを言語化するとき、この方向性の違いを知っておくと、自己理解の解像度が一段上がります。
結婚願望はあるのに動けない人が急増している——環境要因という事実
結婚意思は多数派だが、低下傾向にある構造問題
ここまでは「ある/ない」の中身の話でしたが、社会全体としての結婚意思の推移も見ておく必要があります。国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査によると、18〜34歳の未婚者で「いずれ結婚するつもり」と答えた人は一定数にのぼります。具体的には、男性81.4%(前回85.7%)・女性84.3%(前回89.3%)でした(※2)。多数派が結婚を望んでいるのは事実である一方、その割合は前回調査より低下しています。
これは「結婚したい人が減った」という単純な話ではなく、結婚に踏み切るまでの環境が以前より整いにくくなっていることの表れです。マッチングアプリで何年も出会いを探し続け、真剣度の異なる相手に消耗して疲れてしまった、という声も珍しくありません。そうした状態にあるかどうかを一度振り返りたい人は、婚活疲れの構造を扱った内容も参考になります。
願望はあっても環境がないだけの層が、実際に動き出している
一方で、環境を変えて動き出す人は着実に増えています。IBJ「2024年度版 成婚白書」によると、結婚相談所への新規入会者数は2019年比で、20代男性が336.4%増・20代女性が195.9%増という伸びを見せています(※3)。
だい
実際にカウンセリングをしていて感じるのは、20代で入会する会員さんの多くが「結婚願望がないわけではなくて、ちゃんと出会える場所がなかっただけ」と話すことです。診断して終わりではなく、環境を変えた瞬間から動き出す人を何人も見てきました。
これは「結婚願望を失った人が増えた」のではなく、「願望はあるのに出会いの環境がなかった人」が、環境を変える選択を取り始めているということです。自分の結婚願望を診断した先に何をすべきか迷ったら、婚活における自分の現在地を数値で把握できる診断も一つの手段になります。
match+meはIBJ正規加盟・全国オンライン対応の結婚相談所です。20代のオーナーが同世代の目線で、あなたの「ある/ない/わからない」を一緒に言語化します。料金は月1万円前後からと、比較的手が届きやすい水準に設定しています。
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まとめ:診断の次にすべきこと
結婚願望が「ある」「ない」「わからない」のどれであっても、次にすべきことは共通しています。それは、感覚のまま放置せず、自分の懸念や本音を言葉にすることです。「ない」と感じていた人の多くは、実際には条件への懸念を抱えているだけであり、「ある」のに動けない人の多くは、環境が整っていないだけでした。
正直に言うと、迷ったまま何もしない期間が長くなるほど、状況が自然に好転することはありません。自分の結婚願望を一度きちんと言語化してみたい人は、match+meの無料カウンセリングを利用してみてください。IBJ正規加盟の結婚相談所として、20代オーナーが忖度なく、あなたの状態を一緒に整理します。
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参考文献
※本記事内の数値は執筆時点(2026年7月)の公表データに基づきます。最新の数値は各出典元をご確認ください。
だい
カウンセリングで「結婚願望ないんです」と言う人の話を突き詰めていくと、実際は「家事育児を一人で背負わされそうで怖い」「名字が変わることに抵抗がある」という、かなり具体的な懸念にたどり着くことがほとんどです。これは結婚願望がないのではなく、条件への警戒心の表れです。